麦さんぽ

思ったこと、起こったこと、感じたこと、そんなこと。

月見ぶあがあ。

 昔から文字に触れるのが好きだった。小説にはまった時期もある、執筆をしていた時期もある。本気で小説家になろうと思い悩み詰めた時期も。
でもまあ今こうして小説を書くのをやめ、プロになりたいのかどうかも分からないまま音楽をやってみたりしているわけだけど。
執筆するの、ただただ飽きたわけじゃないんだよね。物語を作るのが苦手というか、私が文章に求めているのはそこじゃないというか。言い訳がましい事を無視して言えば、単純に物語りの順序とか、書きたいところの繋ぎの部分とか、かったるかったんだよね。書くの。

自分の好きなところだけ書いていたいじゃんか。

 今ももうぐっちゃぐちゃになってるんだけどこういうこと。指の動くままに書きたい言葉をただひたすら書きたいだけなの。
本を読むときも多分そういうの気にしてると思うんだよね、作者の独特の言い回しというか個性というか。中身よりもそっちが好みに合う方が好き。なんか同じこと書いてない?気のせいかな。
でも誤字脱字以外じゃカーソル戻せないから。ごめんね。


 唐突に日記を書こうと思った時にたまたまブログって言葉を知ってただけなんだけど、唐突って言ったって多少なりともきっかけはある。
寝る前にユーチューブ見るのがおやすみルーティンなんだけど、昨日その広告で酒村ゆっけって人に出会ってね。ゆっけさんがおつまみとか食べつつひたすら酒を飲むんだけど、動画を撮りながら喋るんじゃなくて撮影した映像に声をあてるの。ナレーションみたいな。
それがもうすっごい面白くて、爆笑するようなものじゃないんだけどナレーションの言い回しとかがすごい綺麗で個性的で、本を読んでるみたいだなって。こうやって日常を文章にして楽しめるんだったら日記書いてもいいかなって。そんな感じ。

んで、今日に戻るんだけど。
 日記書くっていっても何書けばええんやってごろごろしながら考えてたんだけどすぐ昼過ぎ。起きる時間が遅かったみたいだけどワクチン三日目の気怠さってことでチャラ。
それはそうと熱は下がってるし丸三日外に出ないのは人類としてまずい気がするのでリビングにぽつんと置いてかれた五百円玉を握りしめいざ外へ。今日はこいつで人生初の月見バーガーを喰らってやる。
ハンバーガーに挟まる卵の食感、どんな味のソースなのか。未知な食は妄想も空腹も倍増させる。
今年の月見は色々増えたらしい。一見さんなのでまずはスタンダードなものから、と決めて家を出たもののやはり他の二種類も気になる。が、パワーアップされたバーガーを食べてしまった後に元のバーガーを食べてがっかりしてしまう可能性がある。それだけは避けたいところなので普通に、無難に、シンプル月見。
冒険しない分月見シェイクを飲むことにする。CMで見た程度なので何味かは知らないけど。
今日の理想の昼ご飯を考えながらるんるん気分で足を進めていると何かが視界の右端から猛スピードで吹っ飛んでいくのが見えた。普段びびりなくせにこういう時って案外びっくりしないんだよね人間。人体の不思議。
それはそうと動くものには目が行ってしまうのもまた人間。乱視の両目に意識を向け、ぐたっと倒れたそいつをすれ違いざまに睨み付ける。どんぐり。と、その先に柿。蹴っ飛ばしていたらしい、どんぐりを。アスファルトに打ち付けられたのかそれとも元からか、ぼろぼろに傷ついたどんぐりにちょこっと心の中で謝ってみる。ごめんよ。
でも近くに木から落ちて傷ついた柿も居たし、いい出会いのきっかけになれたんじゃないかなってポジティブシンキング。帰りに写真撮って「小さい秋みつけた」ってインスタにのせよ。

 月見シェイクはないし小さい秋も見つけ損ねた。詰めの甘さが半端じゃないよ。さすが。
月見シェイクはきなこシェイクっていうらしい。月見シェイクくださいって言ったらめちゃくちゃ困惑されたしもう完売したらしい、減点。そのショック故かはたまた帰り道の気になるカフェに気を取られてかどんぐり達の写真も取り損ねる。もっと減点。
それでもいいんだお前が居れば。月見バーガーと初めての、昼。
おいしい。なんだこれは。なんだこの食感にこのソースは。未知だ、でもうまい。
旨みは未知に勝るんだ。知らない食材を初めて食べた人たちの気持ちが分かったような気がしなくもないよ。ふぐの毒にやられた先人達よ、感謝。ただひたすらに美味を求め口が含み喉が運び腹が痛む。急いで食べなくても月見は逃げないが、逃げようが逃げまいが身体は抗えない。正直なのだ。
今回も無事三角食べに失敗。残ったポテトはコーラの肴。昼からしっぽり決め込んで、一服したら明日のアンサンブル試験の練習をしよう。
まだ昼だけどいい日になった気がするよ。

 

 需要有るのかとかはわかんないけど楽しく書ければそれでよし。そもそも日記なんて人に見せるものじゃないしね。
ゆっけさんの口調だったり好きな小説の文章だったりを意識して書いたんだけど、日記だけど物語みたいでなんだか新感覚。続けられるといいけど飽き性なので二日目はいつ来るのやら。
これ書いてるの夜の九時なんだけど、三時間近く熱中して書いてたみたい。なかなか充実した時間だったよ。
それじゃあね、また明日。