麦さんぽ

思ったこと、起こったこと、感じたこと、そんなこと。

お風呂のような恋人を作れ。

 シャンプーを流してシャンプーをつける。そしてシャンプーを流した後に気付くんだ。一回洗ったくね、と。
どうやらお風呂というのは不思議なもので人から知能を奪ってしまうらしい。洗い流された汚れはもしかしたら知能なのかもしれない。もしかしたら知能なんていらないのかもしれない。
シャンプーした後にシャンプーする、これあるあるじゃないですか。?じゃなくて。なのはみんなそうだって確信してるからなんだけど、みんなそうだよね。信じていいよね。ね?
だから私があほとか馬鹿とかそういう話じゃないんですよ。全人類共通。あんだすたん?
でも何で今さっき自分がしたことを忘れてもう一回同じ事しちゃうんだろうね。人類の不思議。

 お湯の温度かな、とか思ってみる。
暖かいシャワーを浴びる、するとIQが溶けてくの。アイスみたいに。夏って人を馬鹿にするじゃん。一夏のなんちゃらとかいってはっちゃけてみたりとか夜中に外で騒いでみたりとか。
きっと人間は熱に弱いんだよ。ほら、熱出て体温上がると頭ぼーっとするし。
だから人はシャンプーしたことを忘れておいシャンしてしまうのだ。
Q.E.D.
とは、さすがにならないよ。私もそこまで馬鹿じゃない。
やっぱりどこよりもリラックスできる自分だけの空間っていうのが大きい理由なんだろうね。知らんけど。
身に纏ったものが何も無い状態、他人に妨害されることのないたった一人の空間、優しく身体を包み込んでくれる蒸気。最高の、空間。ここは全てを受け止めてくれる場所、誰にも批判されない場所、強がらなくていい場所、自分が自分で居ることが許される場所。そんな、場所。

 外に出て人と触れて笑ったり泣いたりするわけだけど、でもそれって本当に私なのかな。あなたは本当のあなたで居られてますか?とかちょっと思っちゃったり。
少なからずみんなお互いに遠慮したり、その場の雰囲気にあった自分を選んで毎日を生きてると思う。それも含めて私なんだって声を大にして叫べたらどれだけ良いだろうか。きっとそうすることが出来る人はほんの一握りなんじゃ無いかな。
少なくとも私は周りに合わせて自分を曲げる瞬間があるし、一緒にいる人たちも今そうしたんだろうなって思う瞬間がある。仕方の無いことなのかもしれないけどね。
そうしなくちゃ人と人は生きていけないとかは分かっているけど、でもなんか納得できない、したくない。嫌だもん皆が自分に嘘つきながら生きるのとか無理だもん絶対嫌だもん。人に嘘つくのもだめだけど自分に嘘つくのはもっとだめだ、多分、そんな気がする。
最近じゃ多様性がどうのこうの言われる世の中になって、確かに色んな人増えた気もするし生きやすくなったと思うけど、どこか同調圧力じみたところがあってそれも好きじゃ無い。わがままなだけなんだけどね。
皆認めてあげようよって周囲への圧力もそうだけど、抱えている側への言っちゃいなよ、そんなことなんかって圧力。その気は無くてもそう感じちゃう人もいると思うし、私はそう感じたし。
きっとどうすることも出来ないんだよね、色んな人がいて、その数だけ気持ちと価値観があるわけだから。皆に幸せになって欲しいけど、誰かが幸せになったら帳尻あわせを喰らう人もいて。難しいよね、人生。
難しいからこそ、素直な自分でいられる時間、自分に対して嘘をつかなくて良い相手って必要だし、大事にしてあげなくちゃなって思いましたまる。

 

 結局なんかいつも通り脱線しちゃったんだけど、お風呂って油断しすぎてやばいよねってお話と自分に素直になれる相手は恋人だろうが友人だろうが大切にしてあげてねってお話でした。
一緒に居る人がお風呂にいる時みたいに今したことをすぐ忘れてたりしょうもない失敗をしたときは笑って許してあげてください。きっとあなたに心を許して気を抜いているんです。そっと、寄り添ってあげてください。そしてあまりにも酷いようでしたら一緒に病院へ行ってあげてくださいね。


私たちは案外、何でも無い時間を求めているのかもしれないね。