麦さんぽ

思ったこと、起こったこと、感じたこと、そんなこと。

同じ日を見ていた。

社会の一員になって早4ヶ月、今年も夏が訪れた。 7月の希望休、その場で決まっている飲み会だけ出してあとは適当。何も予定の無い7月22日は当然出勤。 7月も半ばに差し掛かり、ふと花火を思い出す。 ここ数年は色々あって花火大会には行けていないな。手持ち…

1杯の餌付け

諸用で新越谷駅に初めて降り立った。 普段東京の限りなく埼玉に近い箇所に住んではいるものの上り方面に出かけることが多く、生まれてこの方20年新越谷駅には来たことがない。 電車の扉が開きホームに足を着け、エスカレーターに乗りホームを後にする。と、…

【読切小説】鳥籠

また一人、将来を見せたかった人が巣立った。溜息を着くと私自身もどこかへ飛び立ってしまいそうで、紅茶と一緒に飲み干した。 部屋には弾きかけのシンセサイザー。それと散らかった衣類に誰のものかも分からない頭髪。私が停滞して何も意味をなさない行為に…

【読切小説】砂糖に注ぐ珈琲

朝起きて、極稀に珈琲を入れる。「淹れる」ではなく「入れる」。どこかしらのお手頃価格のブランドの珈琲、ペットボトルに眠り日夜冷え続けているそれを、一ヶ月に一度もないくらいの程度で、入れる。 最初は砂糖も入れずに飲むのだが、一口と持たない。私は…

一等星

「あんなクソ男と別れて正解だよ」 「だよね、やっぱりそうだよね!」 毒を吐かれ、毒を吐く。そうして自分を肯定する。吐いた分アルコールを入れて、煙草の煙と毒を吐く。そうすると気分がふわっと軽くなって、思い出も少しは忘れられる。 「でも麦ちゃん、あん…

外の寒さと心の温もりと

お久しぶりです、彼女のバイトの出待ちをしています。鳩米麦です。 前回の投稿『オーガニック』読みました? あれ、別に特に深い意味は無いんですけどね、ただただ思い浮かんだコンセプトに沿って話を書いて、納得いかない所を修正して、それで結局コンセプ…

【読切小説】オーガニック

喧嘩をした。理由は些細な事だった。なんでそうなったのかも分からないほど、些細な事。それまで溜まった鬱憤が何気ない事で煮え切ったのだ。関係ない引き出しを引っ張り出して投げつけ合う。その間キャッチボールは不可能。デッドボールの押し付け合い。進…

秋っぽっち。

クリスマス、年越し、新生活、桜、海、花火。それに比べて食欲運動読書の秋。それが悪いとは言わないけれど、食欲も運動も読書もいつの季節にだってあるじゃん。秋には何も無いから、それは秋が可哀想だからって取って付けたような○○の秋。それこそ秋が可哀…

お風呂のような恋人を作れ。

シャンプーを流してシャンプーをつける。そしてシャンプーを流した後に気付くんだ。一回洗ったくね、と。どうやらお風呂というのは不思議なもので人から知能を奪ってしまうらしい。洗い流された汚れはもしかしたら知能なのかもしれない。もしかしたら知能な…

折れて治れば元通り、なんてことはあんまり無い。

久しぶりに筆を執ってみる。最後に書いたのはいつだろうか。一月前か、それよりも短いか、あまり覚えてはいないけれど久しぶりなのは確か。これまでに幾度となく筆を折ってきたし、もう一度筆を握ったとしても折ったところからリスタートすることは無かった…

泣いて、笑って、音楽をして。

アンサンブル試験当日の朝は早い。日記を書き終えて九時、そこからギターの練習して睡眠。零時。夜更かしの原因はユーチューブな気もするんだけどちゃんとギター練習したことにフォーカスを当てて欲しい。普段十時間睡眠の私が六時半に起きれるはずもなく。…

月見ぶあがあ。

昔から文字に触れるのが好きだった。小説にはまった時期もある、執筆をしていた時期もある。本気で小説家になろうと思い悩み詰めた時期も。でもまあ今こうして小説を書くのをやめ、プロになりたいのかどうかも分からないまま音楽をやってみたりしているわけ…